1999.09.15 ユース MatchReport 浦和×新潟

1999年9月15日(水)14:00キックオフ
於 浦和大原グラウンド
浦和レッズユース 対 アルビレックス新潟ユース ● 5-0

 
 今日のアルビの試合会場は大分。さすがに大分は行けないので近場の大原グラウンドでユースの試合を見に行くことに決定。アルビユースの試合を見るのはJヴィレッジでの対ジェフユース(0ー9で完敗)以来。たしかそのときはまったくといいほど、何もできなかったのを覚えている。今回の相手も全日本ユースベスト4のレッズユース。また手も足もでないで終わっちゃうのかな。
 しかし聞いたところによると、前の試合でモンテディオ山形ユースに4ー2で勝ったらしい。どのくらい成長したんだろう。ちょっと楽しみ。白鳥の湖を口ずさみながら与野駅から大原グラウンドまで歩く。ひたすら長い。

 途中でクルマで迎えに来てもらい、会場到着。アルビユースの応援は僕を含めて9人。強風の中、ゴールの金網にタオルマフラーをからませて存在をアピール。レプリカ&オレンジTシャツでちょっとオレンジになったアルビゴール裏。対するレッズゴール裏には誰一人いない。余裕なのか、ユースにかまってる余裕がないのか。
 そこで早速アウエーの洗礼。主審からゴール裏から移動を命じられる。威圧しすぎたのか?いや、ただ審判がゴールを見づらいだけらしい。
 仕方なくコーナー付近に移動。風が強い。しかもこっちが風下。容赦なく吹き付けられる砂ボコリ。これじゃ多分、声もピッチまで届かないだろう。

 選手が入場。と言ってもベンチからセンターライン上を歩いてくるだけだけど。ユニは上が白、下が青というある意味、新鮮な姿。レッズユースはもちろん、赤、黒。しかも体つきがあっちの方がひとまわり以上大きい。早くも苦戦の予感。
 前半はレッズユースがこっち側に攻める。つまりレッズが風上。普通に考えれば風下であるアルビユースが不利だけど、これだけ風が強ければボールが流れて攻めづらいかもしれない。希望を込めて、そう考える。

 キックオフ。アルビユースのフォーメーションは4ー5ー1のラインディフェンス。エース#8の森山がボランチに入り、守備的布陣をしく。圧倒的に攻め込まれるかと思いきや、それなりに試合になってる。5分5分とはいえないけど、攻められても点は取られない。シュート打たれてもGKがファインセーブ。ユースもやっぱりアルビらしい。
 1対1でも簡単には振り切られず、ルーズボールもちゃんと追う。しかもディフェンスラインの押し上げとかオフサイドトラップとかはトップチームよりもうまくいってるんじゃ?ただ、残念ながら攻め手はない。点を取るというよりシュートが打てない。ここもアルビらしい。

 前半30分までは集中切らさず、決定機も作らせない。ちょっとイラだってきたかな?レッズユース。まさかここまで点取れないとは思わなかったはず。ひょっとしたら?しかしその期待はあっさり裏切られる。35分、中央から攻めてきたレッズ。中盤からFWにスルーパス。そしてDFと1対1。キレイに切り返してシュート。GK#1五味沢、懸命に飛ぶがコースが良かった。ゴール上段右スミに決められる。
 まったく喜ばないレッズユース。決めて当然と言ったところなんだろうか。それよりアルビユース。ここで集中力欠くなよ。まだ、前半なんだから。しかしアルビユースも来るべきモノが来たという感じで気落ちした様子はなし。

 なんとかゴール前でFKを得て直接狙ったり、サイドからシュートを狙うものの得点どころか、相手ゴールをおびやかすことすらもままならない。さすがにドリブルは通用せず、パス回しで攻め込む。#8森山、#23(名前不明)、#15半間の中盤でボールをある程度まで持っていくものの、体格の違いでボールを奪い取られる。
 レッズの攻撃をなんとかしのいでサイドでDFがボールをキープ。しかしチェックしてきたレッズFWにボールを奪われる。最終ラインでボール奪われてどうする。あわててDFが戻るがセンタリングをファーにいたフリーの選手に軽く合わせられて2点目。これはもったいない。

 前半の終わりにすこしやられたがここで前半終了。ハーフタイム。前半2点で抑えれば上出来との話し。同グループのヴェルディユースは2ー5でレッズユースに負けたらしい。簡単には比較にならないが、5点取られなければヴェルディユースより守備は強いのかも。ただ2点取るのは無理だろう。もし1点取ったら全員で金網乗り越えようとの約束。でもかなりむずかしそう。

 後半が開始される。後半はこっち側に攻め込むアルビユース。前半のように厳しいチェックを続けられるだろうか。体力が持つか心配だ。「アルビー!頑張ってー!」黄色い声援が飛ぶ。
 両チームとも選手交代はない模様。前半と同じような展開が続く。しかしアルビユースは前半よりは攻められるようになってきた。ダイレクトパスをつないでサイドに展開。強い風のせいでラインを割ってしまう。残念。

 レッズユースが攻め込む。右サイドからセンタリングを上げられる。そこをアルビDFが空振り。もったいないぞ。フリーだったぞ。トラップできたぞ。
 そこを逆サイドの選手が拾って中央へ折り返し、3点目。なかなか思ったように点が取れないいらだちだろうか。ゴールネットの中のボールをもう一度、蹴りこむレッズの選手。
 そしてまたもや、味方のミスからの失点。GKからのスローイングを受けた選手がボールを奪い取られ、サイドチェンジされ中央へ。4点目。

 ここで集中切らすなの意味を込めてのアルビコール。「アル~ビレックス!アル~ビレックス!」

 このコールがきいたのか、この後#15半間の突破からのループシュート(風に流されてわずかにバーの上)や途中出場の#9(名前不明)が中盤でレッズの選手を3人かわしスルーパス(わずかにFWが届かず)など見せ場を作る。しかしレッズが底力を見せ、中央を破られ5点目。そして試合終了。0ー5。

 思ったよりうまい。アルビユース。5点差つけられたけど3点は味方のミスから。崩されて取られたのは2点だけ。つまり集中切らさずにプレーできれば、守備はなんとかなりそう。ただ攻撃がちょっと見劣りするかも。#8森山の森山をもっと前に上げて、#9をスタメンからだしていけばもうちょっといい試合ができるかもしれない。

 試合終了後。選手がこっちへあいさつへ来てくれた。「気をつけっ、礼!」気持ちは分かるけど、そのセリフはこっちに聞こえないくらいで言ってくれ。だって君らはアルビユース。Jリーガー予備軍なんだから。学校の部活じゃないんだ。
 出待ちというわけじゃないけど、一応選手がベンチからバスに行くまでもう1回、僕らの前を通るのでそこで改めて健闘をたたえる。結果は大敗だったけど、ユースは結果じゃないからね。でも結果だしてもいいんだぞ。
 選手全員が少し照れながら声援に応えてくれた。ユースもやっぱり面白いなぁ。あらためて確認。そして10月のヴェルディユースとの試合も行こうと決めた。