2006.08.14 猛暑の中、ふらふらになりながら頭使ってます

 土曜日の千葉戦の結果は残念でした……。が、この試合の新潟と千葉の攻守は、現在私が抱えているフットサルライフの悩みに対するヒントになりました。まだまだ解決とまではいきませんが……。

 フットサルというと、トップレベルの試合となれば足で行うバスケットボールのような展開です。でも私のような素人女子のレベルではボールを手と同じように扱えるはずもなく、このレベルの試合展開はミニサッカーという感じです。いつかはトップレベルのような展開のフットサルがしたい! という思いはあるものの(夢のまた夢)、現実問題としてミニサッカー風フットサルで大会を勝ち進まなければいけません。さて、どういう戦術で行けば勝てるか……それが現在の悩みなのです。

 考えられる戦術は大きく分けて2つあります。ひとつはできるだけ相手陣内でプレスをかけてミスを誘う方法。素人女子の場合、守備の粘りの方が相手のボールキープ技術を上回ることが多々あるため、相手に初心者が多い場合はかなり有効な手段です。相手陣内にいるためひとつのミスで失点することもありませんので、こちらも初心者が多い場合はリスクがとても減ります。しかし、相手陣内でプレスをかけるということは相手も自陣に多くいるということになるので、ボールを奪ってもスペースが無い、シュートコースが無い、相手選手もすぐにプレスに来る、ということでゴールになかなか結びつかないのです。

 そのような状況でゴールに結びつけるには、土曜日の千葉のような動きが必要なんだと思います。相手がゴール前を固めているということは、一人かわしたとしても他の相手選手がすぐ近くにいて、すぐカバーに来てしまうので、個人で突破するのは難しい状況です。なので、攻撃の選手はDFから逃げるのではなくてDFを釣る動きをして中盤のフリーの選手がゴール前に入ってくるスペースを空ける、また、トップにあてるパスを出す選手以外の選手がトップの選手からダイレクトでボールをもらえるように走りこむ、などの3人目の動きを頻繁に繰り返してチャンスを作っていました。ただ、これだけの動きを90分間していながら2点しか取れないのか……という気がしないでもないのですが(苦笑)。やはりスペースの無いところで攻めることが、どれだけ難しいかということを思い知らされたような気がします。

 もうひとつの戦術は、相手ボールになったら(コート外に出た、または奪われたとき)まずは一旦戻り、自陣に入ってからプレスをかけていく方法です。先ほど書いたとおり、スペースの無いところで攻めてゴールを奪うのは難しいというのを逆手に取った形です。対戦相手がそれなりに技術がある場合はこの方法じゃないとやっていけないかな、と考えています。守備をする選手の位置がそれぞれ近いから、一人がかわされても他の選手がディフェンスのカバーに入りやすくなるし、二人で囲みに行くことも可能。ただ、この場合はボールを奪った後に全員が(一人だけじゃダメ)どれだけ早く切り替えて攻められるかがポイントになるわけで……。土曜日の新潟のように、もたもたしていると相手にプレスをかけられて、ずーっと攻められっぱなしというサンドバック状態になってしまいます(苦笑)。

 土曜日の新潟は、速攻から何度かチャンスを作っていました。確かに1対1で決められれば言うことないのですが、1対1を成功させるにはかなりの技術が必要だと思います。相手GK、相手DFがみんな自分に注目しているわけですから、欺くのは大変。ですから、注意をそらす為に他の選手のフォローがかかせません。エジミウソンもファビーニョもシンゴも、一人でなんとかできる力を持っていますが、他の選手のフォローがあったら彼らももっと楽かもね、なんて思ってしまいます。まぁでも、フォローする選手はあの速さに追いついて追い越さないといけないんだから、無理な相談なのかしら。

 ちょっと話が逸れてしまったので元に戻します。フットサルの場合、フィールドが4人しかいませんが、速攻をするなら最低2人、できれば3人で攻めたいところです。“切り替えの早さ”と“迷わず行けるか”がポイントなんでしょうね。「すぐに奪い返されちゃうかも……」なんてリスクを警戒していたら攻撃の人数が足りずにやっぱり奪われる、みたいな悪循環になるんでしょう。迷わず行って3対1の数的有利にしてシュートで終わってしまえばゴールに入っても入らなくても守備に戻る時間はある、とポジティブに考えた方がやっていて楽しいかもしれません。千葉のボランチやディフェンスの選手を見ていたらそんな風に思えました。ただし、自分だけがそういう考えではダメで、全員がそういう意識を持っていないと怖くてできない(後ろにカバーをしてくれる人がいるという安心感が無いと無理)でしょうけど。

 今回もうだうだと書いてしまいましたが、結局のところ、こうやって考えるのが楽しいんですよね。考えたことをチームのメンバーに言ってみて、反対されたり賛同されたりしながらも試してみたりして、上手くいったら嬉しいし、上手くいかなかったら凹む。これも、スポーツって楽しい! と思う要素のひとつですよね。

 今月はオシムジャパンも始動しました。明後日はビッグスワンで試合が観れるので楽しみにしています。机上で考えているだけでなく、私もオシムジャパンを見習って「考えて走る」プレイヤーになれるよう、努力してゆきたいと思います!

2006年8月14日 水野 栄子

PROFILE of 水野 栄子
みずの えいこ 1972年生まれ。新潟市出身。小学生の時に「キャプテン翼」の影響を受けサッカーをやりたくなるも、地元はサッカー不毛の地であり断念。1999年、アルビレックスの観戦が縁で浜崎、岡田の両氏と出会い、サッカープレイヤーへの道が開ける。現在は仕事と家庭とLSS(レディースサッカースクール)通いの両立に頭を悩ませている。