2007.10.15 TOKYO OUTSIDER

 アウェイ川崎戦を目の前にしてこんなことを言うのもなんだが

 東京(方面)に行くのがめんどくさい。

 天皇杯の決勝とかならまだしも、リーグ戦でわざわざ新幹線か飛行機で行くというのが、ありえない(ありえない、いうな)。サッカー観戦と絡めて…という考えもないではないが、別に東京に行かなくたって大抵のことは神戸や大阪で事足りてしまう。ネットだってあるではないか…ということもあって個人的にはここ数年、関東圏のアウェイの参加率が実は、極めて低い(はずだ)。今年に至ってはもうすぐシーズン終盤だというのにいまだゼロ。ひさびさの柏だったり、ごぶさたしている浦和だったりと、行きたかった試合はあったものの、結局のところ「ま、いっか」で足が遠のいてしまう。

 とはいえ、この週末の等々力は昨年の開幕戦の嫌な感触を払拭するためにも、行かずにいられようか。マルクスも吉原もいないけれど大橋がいるじゃないか。川島がいるじゃないか。と自らを奮い立たせてみても、正直前日にならなければ分からない、といった具合。「試合は夕方、1泊していけばいいじゃないか」という天使の声も聞こえてくる一方で、反対側からは「試合後ソッコーで新幹線に乗ったら21時過ぎには三宮で飲めるやんけ」と悪魔が囁いている。いやいやこの場合、どちらも天使なのだろう。悪魔ならきっとこのように囁くはずだ。「往復の新幹線代で何回飲めると思っとんねん」と。

 いったいなにがここまで堕落(むしろ更正?)させたのだろうか…。日常生活にフットボールのエッセンスが欠如しているというのはあるだろう。ごくごく一般的な関西での日々を過ごすなかで、フットボールの匂いがするものといえば、月・水・金に届けられるエルゴラッソくらいなもの。もっとも、ここのところ関西版の表紙を飾っているのはほぼ青黒のチームの話題。紙はピンクなのに…。だからといってはなんだが、スイス戦で矢野貴章が代表ゴールを決めたことすら翌日の夕方まで知らなかった(苦笑)。

 そんなオレだからこそ、17日の日本代表vsエジプト代表の一戦では激しく矢野貴章に期待しているのだ。なぜならエジプト戦の会場は長居。勤務先からは地下鉄で30分以内の絶好のロケーション。自分が応援しているクラブの選手が日本代表の試合に出るなんて、5年前には想像すらできなかったなあ。しかも場所は長居。欲をいえばあの頃(2002年)のレギュラーメンバーが代表に選出…というのがベストではあるけれど、そんなことはもうどうだっていい。あんまりこういうところでおおっぴらに願望を表現するのはどうかと思うけど、矢野貴章のプレーを、ゴールを見たい。

 ということでアウェイ等々力戦の話がうやむやになってしまったが、気が付けば今シーズンもあと6試合。ホームもアウェイも残り3試合ずつ…ってアウェイの3試合全部が神奈川県での試合やんけ~。

2007年10月15日 15時19分 塚田 義

PROFILE of 塚田 義(つかだ ただし)
1972年生まれ。新潟市出身。進学を機に神戸へ。初めてアルビレックスを生観戦した2002年7月の長居(セレッソ大阪戦)以来ズブズブとゴール裏へ。ナニワナイトや関西発バスツアーなど今年も画策中。