2006.03.20 「Viva! 埼スタ!! 」

 宿敵大宮に快勝しました。このコラムはこれまでの2人がゲームリポート中心に書いていたので、皆さんも気分良くゲームリポートを読みたいところだろうけど、僕は試合を見ながらスタンドで気持ちよくビールをたっぷり飲んでしまったので、残念ながらゲームリポートは書けません。ごめんなさい。

 J2時代を思い出すガラガラのスタンドで、ゆったりまったり見ていました。しっかし、大宮は去年とはまったく違うチームに見えましたね。きっちりボールを繋いでサイドからのクロス。効果的な補強が功を奏し、ポゼッション志向のサッカーへ変貌を遂げていました。それに対し我らが新潟は、しっかりとしたディフェンスでボールを弾き返し、縦に早い攻撃を仕掛ける。後半はやや引き気味になりましたが、それでもロングボール一本やりなカウンターサッカーではなく、DFラインで相手ボールを絡め取ると、中盤の選手が動きながら、ボールも動かし、チャンスがあればまるでギアチェンジしたかのような変化でスピードを上げ縦に攻め込みます。鈴木監督のサッカーと前監督が築いてきたサッカーが上手く融合しているのかなぁ、なんてそんな感じで見ていました。

 結果は2対1で新潟の勝利! というものでしたが、この点差は、大宮のマルティネスと僕らのエジミウソンの出来の差、なのではないでしょうか。

 試合中、大宮のトニーニョは見えないところで新潟の選手とハードにやり合ってましたね。これぞ大宮戦。あぁ、今年も僕らは埼スタに帰ってきたのですね。醍醐味というものではないけれど、ある種これも見どころ。試合終盤、大宮側がやった「今のバックパスちゃうの?」みたいなシーンとか、色んな意味で突っ込みどころ満載な試合でもありました。

 しかし、連勝は気分がいいですね。ビールも美味い! やはりFootballにはビールですよ。

 さて、話は変わりまして、実はワタクシ、「アルビウェイ(AlbiWAY)」というアウェイ専用のフリーペーパーの編集長なんぞやってます。編集長というのは名ばかりで、編集部の役職は早い者勝ちだったので、勢い付けたのですが、場合によっては今後クーデターがあって編集長が交代するかも知れません…。

 このフリーペーパー、アウェイ専用と言うくらいですから、アウェイでしか配っていないのですが、このペーパーを手にしたことはありますか? 今年からmsnさんのHPとかクラブのオフィシャルページから、我々のブログにリンクが貼られていますので知名度が少しずつ上がって来たように思います。発刊理由などこのペーパーにかける想いなどは追々この場で少しずつ綴っていこうと思います。

 アルビウェイは、完成度はまだまだ低いもののサポーターによる手作りの新聞としてはそこそこ面白いと言えるレベルになっているんじゃないかな、と自負しています。しかし、手作り故に完成までは、なかなかタイトなスケジュールで、アウェイが続くともう本業の仕事がままならない(苦笑)。

 完成までの道のりをかい摘んで説明すると、前節の試合結果・内容を受けてから、次号の方向性を確認して編集に入ります。ライターからの入稿があり、全体レイアウトの調整、さらに空いたスペースがあれば埋め草を探して大騒ぎ。スタジアムでは僕らが勝手に配っているように感じている方もいるかもしれませんが、一応敵地スタジアムですから、事前に完成したフリーペーパーを相手クラブに見せて配布の承認を貰わなければなりません。ここでまた若干の時間が取られてしまいます。そんなこんなで、実質3日位で仕上げるという非常にタイトなスケジュールを経て形になっているのです。

 その後、手分けしてスタッフが印刷。印刷はスタッフのその時のサイフの中身で枚数が変わってきてしまうのが玉にキズ。これを読んでいる心広きアナタ。印刷を手伝ってあげよう、なんて奇特な方がいましたら是非ご一報を(笑)。

 さぁ、明日は僕らの菊地選手擁する磐田との一戦です。磐田はもう苦手な相手ではないはずです。開幕からいまひとつ調子の上がらない磐田。しかも中2日で新潟に移動しなければならず、厳しいのは磐田のはず。鈴木監督と選手を信じて精一杯応援し、勝ち点3を菊地選手からのお土産として置いていってもらいましょう。

 最後にひとつ。在籍していた選手は「ブーイング」、なんて訳の分からない決まり事を作らずに、ここはひとつ菊地選手を精一杯温かく迎えましょうね。勝つのはウチなのですから。
2006年3月20日 篠崎 徹

PROFILE of 篠崎 徹
しのざき とおる 1966年生まれ。東京都出身。W杯やアルビレックスJ1昇格など新潟サッカー界で一番オイシイ時期を新潟で過ごす。2004年に東京へ転勤。以後アウェイでのアルビレックスを盛り上げようと日々奮闘中。