1999.07.15 第18節 MatchReport 新潟×川崎

1999年7月15日(木)19:00キックオフ
於 新潟市陸上競技場
アルビレックス新潟 対 川崎フロンターレ ● 0-2

 
今回も採点と寸評を書いてみました。今回は平日、しかも雨で来られなかった方も多いと思うので、試合概要も書いてみました。

試合概要
雨でボールが滑るピッチに苦しむ川崎Fに対し、前節とは異なり積極的に攻める新潟。前半はボールキープ率こそ川崎Fに劣るものの決定機の数は新潟の方が多かった。しかし前半38分に岩本(川崎F)のミドルシュートがDFに当たってコースがかわり、先制されてしまう。それでも攻め続けるが前半は無得点で終了。後半は体力の差が出始め、新潟の運動量が落ちていく。後半15分にセルジオを振り切ったツゥットに追加点を決められる。その後も圧倒的に攻められるものの川崎Fのミスにも助けられ、2ー0で終了。

【採点と寸評】

GK #20 吉原 5.5
前半のピンチをことごとくファインセーブで守りきった。岩本のシュートはDFに当たってコースがかわっており、アンラッキーな失点。ツゥットにゴールも決められはしたが、前に出るタイミングは悪くなかった。ただあまりにもコーチングが少なすぎる。ミスをしたDFをしかりつけることもしない。指示をだしていたのはCKのときだけではないだろうか。

DF #2 木沢 5.0
前半は攻め上がりも多く、チャンスを多く作った。サイドからミドルシュートを打つなど、攻撃のバリエーションを増やしていた。しかし後半は運動量が激減し、ワンツーをやられても戻ることすらできなかった。後半、ゆっくりと最前線でボールを待つシーンが何度かあったが、チームの戦術なのであろうか。一度もパスが通ることはなかったが。また主将としてもっと声をだして周りを叱咤激励することも必要。

DF #3 セルジオ 6.0
今回は柴の位置にセルジオが入り、セルジオのいた位置に高橋が入った。木沢が走れなくなった後半は孤軍奮闘の働きだった。ただFWへのマークが少し甘く、何度も振り向かれドリブルされてピンチを招いた。今回も警告を受けたがセルジオは少しスライディングタックルの回数が多い。もうちょっと体を寄せるディフェンスをすれば警告が減るのではないか。

DF #14 高橋 5.5
前回の大分戦でのDFを評価されての先発だったが、中野との連係ミスが目立った。またフィードにも迷いが見られ、攻撃のリズムが乱れる一因になった。

DF #12 中野 5.0
チームが攻めにでるときは、非常に良いのだが守りに入ったときにミスが多かった。特に失点に結びついてもおかしくないミスパスが2回あった。

MF #22 秋葉 6.5
非常にディフェンス面で貢献した上、前回とは違い開始5分の水越への縦パスなど攻撃面での働きも目立った。ただ後半攻められっぱなしの時間帯はDFラインに吸収されてしまい、中盤に相手にパスを回すスペースを作ってしまったのは残念。

MF #7 瀬戸 6.0
得意のサイドチェンジを多用し、攻撃の幅を広げた。特に木沢の攻め上がりを引き出すミドルパスはチャンスを多く作った。またミドルシュートも多く、得点への意欲を感じさせた。後半秋葉と同様にDFラインに入ってしまったのは残念。ただあれだけパスを回されると下がらざるを得ないというのも正直なところ。

MF #6 水越 5.5
前半は数多くの前線への飛び出し、献身的な中盤でのチェック、マークを引き付ける走りなど非常に良かった。しかし後半はほとんどボールにからめず、消えていた。なにかケガでもしていたのだろうか。中断前には体力切れは見られなかったのだが。

MF #9 リカルド 6.0
前半のFKは止めたGKを褒めるしかないくらい素晴らしかった。ただスルーパスが正直すぎるというか、読まれやすいコースが多かった。前半は前線へ飛び出す回数が多く、チャンスを作ったが後半は消えている時間が多かった。

FW #11 鳴尾 5.5
島田との2トップは守りをうまく役割分担でき、やりやすそうに見えた。
前節に比べて動きが大きく、うまくパスを引き出していた。ただDFと1対1の場面はもっと勝負をしかけてもいいのでは。また強引なシュートも見られなかった。

FW #18 島田 6.0
最近ベンチにも入っていなかったため不調かと思っていたが動きはとても良かった。中断前に多かった足元のトラップミスもかなり改善されていた。ただ後半は体力を消耗しボールにほとんどからめず。

MF #15 池田 ー
出場時間が少なく評価できず。ただ出場時間が少ないときこそひとつひとつのプレーを大切にしてほしい。

監督 永井 4.5
後半、あきらかに疲労でうごけなかった選手を交代させなかったのはなぜだろうか。また決して流れが良かったわけでもないのに交代枠を1つしか、それも残り時間わずかになってから、使わなかったのは大きな疑問。