カレンダーは10月目前、スポーツが1年で一番面白いシーズンに突入する。
といっても“スポーツの秋”ということで「運動会、真っ盛りですなー」と言ったほのぼのとした話題ではなく、Jリーグも残すところあと8試合。ここからが本当の戦いだ!と。
プロ野球ではクライマックスシリーズが始まり、例年になく盛り上がっていることだろう。先日、ダルビッシュ対マー君のゲームを東京ドームで観戦、生ダルビッシュはそりゃー凄かったですよ。「今年もハムか~」なんて思いつつ白球を追いかけると、東京電力の看板に目が留まった。コピーには「がんばってます、新潟」の文字に、アルビレックスを想う。
つい最近まで上位に付けていた我らがアルビレックスも残暑厳しい折、気が付けばBクラス。心配していたケガ人も目立ちはじめた。やはりこの時期、ケガで離脱はイタイ、痛い。このままズルズル~だけは勘弁して欲しいなあ、ナビスコの二の舞は絶対に嫌だ!と切に思う。
日程表と順位表を用意し、ラスト大分戦までの勝敗を占ってみよう。もちろん、全勝だ。
当然だろう、これでAクラス入り確定。「えーっ、結構厳しいんじゃないの?」と余裕の赤が口を挟む。開幕当時、「三冠をねらう」と言っていた赤チーム。つい最近まで「けっこう無冠で終わったりしてね、そうなったら監督は変わるの?」などと話していたのが嘘のような快進撃である。難波の青チームがエンストを起こしたとはいえ、さすがJリーグ営業収入ナンバーワン1チーム。選手層の厚さは涎ものだ。「キモの試合はさあ、大宮とか横浜FCとか下位のチームでしょ。そのあたりに弱そう」。崖っぷちってやつですね、そうここからは下位チームの降格争いもクライマックス。飲まれちゃいけないのだ。どうもJ2時代のお友だちには相性が悪い。
最終戦の大分もひょっとしたらがあるかも…と考えると、アルビは結構楽ではないだろう。
1試合1試合を大切に闘って欲しいと思う。しつこいようだがナビスコの二の舞はあり得ない。
ところで今週末は埼スタで浦和戦である。「もちろん、こっちは白星で計算してるけど」。赤のセリフは自信と余裕が漲っていた。アルビレックス以上にスコアの分析や読みにはいろいろな意味でシビアなのだろう。悔しいがこれがビッグクラブってことか。「私も白星で読んでますよ、今度は勝ちます!」と笑顔で応える。本当は「誰か貸してくださいな、お礼にこの笹だんごをあげます」と言いたいところだが、グッと堪えた。
そう考えると残り試合、アルビレックスと戦うチームは“対アルビレックス戦”をどちらに読んでくるのだろう。もちろん勝利をマストとして挑んでくる訳だが【○●△】と格付けした場合のランクは非常に気になるところだ。
そんなこんなで星取り作業には、ますます力が入った。そして結論は出たのである。
まずは、赤に土を付け波に乗ろう。その勢いでリスを撃退、ACL疲れの見える川崎を叩いて、msnサンクスデーとなるホームでは磐田を撃沈。博美のFCを骨抜きにしたら、残念だがカズに引導を渡し、今度はこっちが大量点でしっぺ返しをしてやって、移籍後、初対戦となる慎吾選手の大分を抑え、有終の美を飾る…。
まさにパーフェクト! なんの問題もなし!!
不安といえば、ひとつだけ。ラストゲームのお天気が心配で。ぜひ、晴天でお願いします。
2007年9月24日 16時45分 小早川 史子
PROFILE of 小早川 史子(こばやかわ ふみこ)
「これだけのことを、本とか何かに残しましょうよ。」と彼女がフッと言ったのが、2003年に発売された「ニイガタ現象」の制作の始まり。ソフトな外見に似合わず、いつも大正解をピンポイントでズバリ言い放つ預言者のようなお方。このコラムでの「ナビスコファイナル進出」も預言が現実となるのか。帝釈天で産湯につかった親子3代東京生まれの江戸っ子サポーター。落語(春風亭昇太)と6大学野球が大好き。