2006.11.13 スタジアムのバリアフリー

 ああ、今回のアウェイがジェフ千葉でよかった。そして試合の内容も結果もよかった。こんな状態でも行ってよかったと思える試合で本当によかった。選手たちに感謝です。

 ……というのも、先月は首痛で参加できなかったフルサッカー、今月5日にまた機会をもらえたので喜んで参加したのですが、なんとなんと、プレー中に右足を骨折してしまいました(涙)。でも骨折なんかに負けてられない、ということで、フクアリに行ってきました。同行した旦那と友人には迷惑かけまくりでしたが(^^;

 ケガをすると、交通機関や公共施設のバリアフリーに関する設備への関心が高まりますね。自分が使うわけですから当たり前ですけど……。新潟駅の在来線にもエレベーターが付いたりして、とりあえずなんとか格好は付いていますけど、やはり古い建物に追加された設備は便利ではありません。ホームの端まで歩くのが大変なんじゃ! みたいなね。

 その点、蘇我駅は新しくて小さいせいかエレベーターもエスカレーターもいい位置についていて◎。タクシー乗り場もすぐ目の前で、フクアリまでの移動はタクシーで行けました。しかしフクアリが微妙に駅に近いために、帰りはタクシーを呼んでも断られて乗れない始末。世の中キビシイです。

 さて、肝心のフクアリのバリアフリーについてですが、なかなかいいんじゃないでしょうか。

 タクシーを降りたら、誘導のスタッフが駆け寄ってきて「エレベーターがあそこ(ホームゴール裏の入り口のところ)しかないので、そこを使ってください」と教えてくれました。よく気が付くスタッフに感激。そしてJリーグボール(玉こん盛)の売店のおばちゃんにも激励されて元気が出ました(笑)。なんにせよ、エレベーターがホームゴール裏の位置にあるのは最適だと思いました。タクシーが入れるギリギリのところから一番近い入り口がその場所ですから。松葉杖歩行者にとって、階段は当然大変だし危険ですが、正直言って長く歩くのもかなり疲れます。

 そして次に問題のトイレ。身体障害者用トイレが入り口の近くにあって助かりました。そして便座が高め。これもかなり楽。そして便座に座ったまま手が洗えるように洗面台とは別に簡易的な手洗い設備が付いていたことも、ポイント高かったです。しかし入り口のトビラは金属製のよく見るタイプの頑丈そうなものなのですが、壁は強化プラスチック(?)といった感じだし天井は鉄骨むき出し。でもそんな外観はどうでもよくて、必要なところはしっかり作ってあればいいんですよね。

 外観といえば2階席への階段もかなり簡易的で質素でしたが、それでも、逆に段数が少ない分、楽だと感じました。フクアリが小さいスタジアムであったことが、私にとっては好都合だったようです。フクアリの施設にもスタッフにも感謝です。そして、蘇我駅までの帰り道、私をおぶって運んでくれた観戦仲間のY氏とS氏をはじめ、手を貸してくださったすべての方に大感謝です! 本当にありがとうございました。

 さて、今週末はホームです。ビッグスワンはでかいからなぁ……。エレベーターはどこにあるのか? エレベーターまで歩くくらいなら、階段を使った方がよいかも? しかしあの階段長いよな~……などなど、不安なところもありますが、行かないということはまずありません。

 フクアリでの試合のように、「大変な思いをしてでも行ってよかった!」と思える試合を期待していますよ、選手のみなさん。京葉線ホームから新幹線口までの移動中、エスカレーターの手前で松葉杖の私を軽~く追い抜いていった彼らはみんな笑顔でした。この調子で残り4試合も笑顔で帰れるよう、全力でプレーしてください! (私も早くプレーしたいなぁ……)

 最後に、このコラムを読んでくださったあなたに感謝です。今シーズン、月イチで書いてきた私のコラムも今回が最終回。今までのコラムで少しでも共感したり笑ってもらえたなら嬉しいです。9カ月間、ありがとうございました!

2006年11月13日 19時09分 水野 栄子

PROFILE of 水野 栄子
みずの えいこ 1972年生まれ。新潟市出身。小学生の時に「キャプテン翼」の影響を受けサッカーをやりたくなるも、地元はサッカー不毛の地であり断念。1999年、アルビレックスの観戦が縁で浜崎、岡田の両氏と出会い、サッカープレイヤーへの道が開ける。現在は仕事と家庭とLSS(レディースサッカースクール)通いの両立に頭を悩ませている。