2007.07.16 Age, 35

 夏の甲子園へ向けて高校野球の県予選が各地で始まっている。季節の上では6月からが夏とされているし、温暖化のご時世ではゴールデンウイークを過ぎると夏といっても言い過ぎではないが、やっぱりこの時期になると夏やなあ…と実感してしまう。

 高校野球を見ていていちばんショックなのは、いつの間にか自分の年齢が球児(not 青空/not 藤川)のそれをはるかに越え、下手をすればダブルスコアということに、しみじみと実感させられてしまうことだ。ショックというよりも、一抹の寂しさといってもいい。夏なのに、心の底から夏を楽しめない。もっともサマーバケーションが短いってことも大いに影響してるのだろうけど。

 年齢の話でいえば、海本慶治と僕は、関西でいうところの“おない”。つまり同い年である。ついでに言えば名波浩や森島寛晃に岡野雅行とも同じでもある。自分と同い年の選手というのは、チームを応援する/しないに関わらず、それだけでわりと気になるものである。ちなみに海本慶治とは身長・体重もまったく同じ(残念ながら体脂肪率は大きく異なるが)である。

 千代反田の加入や永田の復帰に加え、今年は故障もあって残念ながらまったく出場してはいないが、老け込むにはまだまだ早い。一対一の強さ、好調時の抜群の危機察知能力など、アルビレックスには欠かせない人材である。年齢の話でいえばご存知の通り彼はチーム最年長。昨年同じセンターバックでコンビを組んでいた千葉とは実にひとまわり以上も違うのだ。一般的なサラリーマンの生活でいえば35歳と、ひとまわり下の23歳とが仕事上のポジションを争うことは、まず想像しにくい。だからこそプロの世界のシビアな様子が、ほんの一端ではあるが窺うことができる。

 めちゃめちゃプライベートな話だが、ヴィッセル神戸が開催している「おとなのサッカー教室」に毎週1回通っている(今年から新潟も本格的に始まりましたね)。メンバーは40代半ばから20代前半まで、と実にさまざま。35歳というのはちょうどまんなか辺りで若手でもなくベテランでもない、実に中途半端なポジショニング。かたや海本慶治はチーム最年長。かたや中途半端なサラリーマン。うーん、“おない”というのが憚られるなあ…。ちなみにポジションも背番号も同じだったりするのだが。

 今年は寺川や勲にその座を譲ったとはいえ、去年まではまぎれもないゲームキャプテン。8月の神戸戦は、古巣相手に懐かしのユニバー競技場のピッチで…と期待していたんだけど、手術後のリハビリ中のようで正直難しい様子。1日も早くピッチに立っている姿を見たいもの。復帰に向けて焦らずじっくりとがんばっていただきたい。つーかお前がなー。

 末筆になりましたが新潟のみなさん、地震お見舞い申し上げます。余震にも十分お気を付けてください。

2007年7月16日 16時06分 塚田 義

PROFILE of 塚田 義(つかだ ただし)
1972年生まれ。新潟市出身。進学を機に神戸へ。初めてアルビレックスを生観戦した2002年7月の長居(セレッソ大阪戦)以来ズブズブとゴール裏へ。ナニワナイトや関西発バスツアーなど今年も画策中。