皆さん、約１カ月の３位生活は楽しめましたでしょうか？ 先月はノーリスクで楽しめる３位生活という浮かれコラムを書いておりました。
でも、そろそろ引き締めるときでしょかね。僕もU-20日本代表のビリーパフォーマンスを見、緩んだ自分の腹を引き締める覚悟を決め、ブートキャンプの世話になる毎日です（そういう引き締めではない）。
さて、中断期間の毎回の楽しみといえば補強ですよね。中断するタイミングもＷ杯などで変わっており、それぞれ必要性も違いました。が、例年的確な補強をしていた印象があります。Ｊ１に上がってから2004年がオゼアス選手、05年が菊地選手、06年が松下、内田選手と当たりばっかりですからね!!
これが失敗していれば降格争いに派手に巻き込まれたり、最悪の場合は下のディビジョンに落ちていた可能性すらあったでしょう。ほかのチームでは補強により悪循環に陥った例もありますし。しかしアルビレックスに関しては悪い流れを断ち切る補強であったり、チームのプレイスタイルをより明確にしたりとよい作用をしていました。
で、今年の場合ですが…ないようですねぇ。
いや、３「頭」（匹か？）の補強がありましたか。「アーくん」「ルーちゃん」「ビィくん」の３つ子です。人間以外のシーズン中の加入というのも異例であれば、ふ化による補強というのも異例でしょう。やはり強化部の目の付けどころは一味違いますね。
…これ以上この話を膨らませても怒りを買うだけですかね。現時点で補強０で話を進めましょう。いや、鈴木、マーカス両選手のレンタル移籍分もあるのでマイナスとも言えるかもしれません。新しい物好きからすると、だいぶ物足りない印象を受けるはずです。
ただ僕はあえて言いたい、「しないのも補強」だと。選手はチームのメッセージを強く受け取っていることでしょう。出場していた選手は自分のプレーが間違っていないことを確認し、そして出場機会に恵まれなかった選手は自分が計算されていることを再確認できるはずです。中断期間の補強がうまいアルビレックスのことです、今回も成功すると思って信じようではありませんか!! 上位チームらしくどっかり構えていきましょう。
それに、もし何かあったときも大丈夫。アーくん、ルーちゃん、ビィくんがなんとかしてくれるはず…!?
2007年8月6日 13時52分 森下 英矢
PROFILE of 森下 英矢（もりした ひでや）
1981年生まれ。新潟市出身。新潟県を拠点に活動するお笑い集団「ＮＡＭＡＲＡ」のピン芸人。アルビレックス新潟のホームゲームでは場内MCを務め、そのマイクパフォーマンスで４万人のサポーターの魂に火をつけている。趣味・サッカー、競馬、スキー。特技・料理。