【なじだった？】14節 A 仙台戦採点

Teatro de MARCIO RICHARDES！！！！！！！

GK 21 東口　順昭　　6.0
　身を挺して高橋のシュートを防ぎ、その結果負傷交替となってしまったあのシーンは、後半数少ない「相手にしてやられた」形だったけど、あれを抑えたのが勝利に繋がったのは間違いない。素晴らしい勇気と判断。祈・早期回復。

DF 22 西　大伍　　6.0
　後半の盛り返しの立役者の一人。前半はバランスの悪いチームにあって特長を出せなかったけど、後半はサイドで起点となって流れを呼び込んだ。クロスの精度も◎

DF 3 千葉　和彦　5.5
　特にバランスが著しく崩れていた前半、ラインの上げ下げとアタックに行くタイミングに苦しんだけど、何とか持ちこたえた。

DF 6 永田　充　5.5
　同じく前半は相当苦しむも、失点シーン以外はパク・ソンホを見事に抑えた。エリゼウにフリーで打たれたのは、普段と違うセットプレーの守備をしてたから？よく分かりません。

DF 24 酒井　高徳　5.5
　対面の高橋と菅井に苦戦を強いられるも、チームがバランスを取り直してからは的確にポジションを取っていた。攻撃での貢献は少なめ。

MF 32 小林　慶行　5.5
　勲と共に、前半はチームのバランスの悪さの中で攻守に四苦八苦。後半修正後は要所を締める守備、パスの出所として貢献。

MF 15 本間　勲　5.5
　同じく、前半は苦しむ。相当しんどかったのは想像に難くないけど、2点目のFKゲットに代表されるように、後半は踏ん張って前に顔を出した。
　
MF 10 マルシオ　リシャルデス　9.0
　別格の個性を持ち、常に高水準のプレーをしている選手をスターと呼ぶ。そんなスターをもってしても数十試合・数年に1回しか出来ないレベルの超絶的なプレー・試合を見せる事がある。例えばマラドーナなら86年のイングランド戦、リバウドなら00-01の最終節。マルシオにとっては、この試合がその一つなのだろう。PK、FK、CKのサイクルヒットでハットトリック。
　気候条件、連戦、試合展開と両チームのプレーの質･･･等を考えると、ともすればただの凡戦になってしまいそうだったこの試合を、チーム全体の献身と勝利への意志と東口の涙を右足に込めて、たった一人で名試合に仕立て上げてしまった。凄過ぎる！！！そうだ、あれは元気玉だ。「チーム、サポーターのみんな、オラに力を分けてくれ！」でハットトリックだ。
　ちなみに180cmのほぼ原寸大の銅像を立てるには500～600万円ほどかかるそうです。

MF 9 曺　永哲　6.0
　前半は沈黙するも、後半に位置をサイドハーフからFWに変えてからは、前線の起点、カウンターの先陣となって常に相手にプレッシャーを掛け続ける。オシムが怒りそうなエゴイスティックなシーンもあったけど、それが後半の盛り返しの原動力の一つになった。

FW 8 ミシェウ　5.5
　前半から地味に相手にプレッシャーをかける仕事をしてたのは評価。サイドハーフの位置になってからは、守備面で拙い所を見せ高徳を苦しめる結果になったものの、攻撃ではサイドでアクセントになる。決定的な形を沈めればヒーローになれた。

FW 11 矢野　貴章　6.0
　ヨンチョルと同様、前半は沈黙、後半は前線を活性化させる立役者。PKゲットのシーンは彼のドリブルと速さが存分に発揮されたシーンだった。もっともっと！！完全フリーのヘッドを決めていればヒーローになれた。
　
　
【交代】

GK　1　黒河　貴矢　　5.5
　途中交替という難しいシーンだったとはいえ、キックミスを連発してチームの好循環に若干ブレーキを掛ける。しかし最後は安定感を取り戻した。

MF 14 三門　雄大　　採点なし

FW　16　大島　秀夫　　採点なし

　
監督　黒崎久志　　6.5
　試合の入りは悪かったが、後半に入ってからヨンチョルとミシェウのポジション入れ替え、ボランチの位置とラインコントロールの修正、その後の交代策、と采配が当たりまくり。非常に重苦しい試合だったけど、この采配なしにこの結果はありえなかったと思う。
　ところでこの試合のセットプレーの守備はいつものマンマーク+ストーンの貴章じゃなくて、ゾーンっぽい守備に見えたんですけど、実際はどうだったんですかね？何にせよ、2試合連続でセットプレーからヘッド一発での失点は良くない。今後の課題だと思う。
　
総評
　前半は監督の言うとおり、センターバックとボランチの関係が良くなくてチーム全体のバランスが悪く、ラインは低くなるし、ボールは回らないので攻撃の為のスペースも見つけられない･･･と、非常に苦しんだ。
しかし後半の修正と、連戦と蒸し風呂のような天候という悪コンディションの中、仙台の運動量を新潟の運動量が上回った事、そして何よりチーム全体から感じる勝利への意思を、マルシオのプレースキックという形で昇華して見事勝利を手にした。まさに総力戦。毎年苦しむこの時期に、こういう会心の試合が出来た意味は大きいと思う。