【コラム】頑張れ湘南ベルマーレ

所詮ジンクスなんで本気で決まったと思ってる人はいないだろうけど決まって欲しいな。

野沢、寺川、反町監督と新潟臭がするから決まって欲しいと思っているのではなくって、新潟は実は湘南にはちっと借りがあるからそう思うのだ。

2002年の終盤。
昇格争いも大詰め、首位とは勝ち点差1の3位で迎えたアウェイ湘南戦。

前節までの順位表がこれ。
勝って首位になる！
去年の悔しさを晴らす！
と選手もサポーターも気合をほどばしらせていた。

試合は船越が先制ゴールをゲットするも後半追いつかれてしまう。
しかし、新潟は誰一人諦めない。
その場にいる全員が勝利を信じ、ロスタイムの最後の1秒まで攻め続けた。

しかし無情のタイムアップの笛。

試合後「シーーン」と水を打ったような静けさに包まれる平塚競技場。
今でこそ悔しい負け方をしたとき、選手に文句を言ったりするサポーターもいるけど当時のサポーターは本当に選手と一緒に悔しがり、選手と一緒に悲しんだ。
それがあの静寂だったんだと思う。

選手が挨拶に来た時も本当に静かだった。
まばらな拍手と静寂。
異様な雰囲気だった。
選手がはけたあとも誰も動かない新潟ゴール裏。
そこに声をかけてくれたのが湘南ゴール裏だった。

「アルービレックス！」

2000年にJ2に落ちてきたベルマーレは降格の悔しさを良く知るチームだったはず。
そのチームが声をかけてくれた事が本当に嬉しかった。

その後もチーム名のエール交換だけでなく

・J1昇格しろ！
・まかせとけ！
・連れてって！
・自力で来い！

など実にJ2チックなエール交換が行なわれ、気分を新たに残りの試合を戦う事ができた。
これがマンガだったらその年に新潟は昇格するんだろうけど、残念ながら新潟の昇格は2003年になる。

当時、新潟サポに声をかけてくれた湘南サポーターは今どれくらい残っているのだろうか？

まだまだ何が起こるかわからない昇格争いだけど、その苦労を良く知っている人が監督でボランチでゴールキーパーなんだから不可能ではないはず。
頑張れ、湘南ベルマーレ。