日本代表を頂点とするJFAピラミッドの真ん中よりやや上に、トレセン制度のトップとしてナショナルトレセンが君臨している。そのナショナルトレセンのコーチに新潟出身のコーチがいるのを知っているだろうか?
*注 トレセン = U-12、U-14、U-16等小中高生の選抜、強化の仕組み。
現在ナショナルトレセンコーチとして、北信越地区を担当しているのが木村康彦である。新潟高校から筑波大入りし、中山、井原等とプレー。大学卒業後、誰もがうらやむ某一流企業に就職するも、サッカーの情熱を捨てきれず、退社。その後、ドイツに渡って、レバークーゼンでサッカーの指導を学び、UEFAのA級ライセンスを取得した。現在、日本サッカー協会期待のホープといっても良いだろう(昨年S級を取得)。
一般のサッカーファンには馴染みが薄いかもしれないが、実はナショナルトレセンコーチというのは、選手同様、若手指導者の登竜門なのだ。例えば、木村氏の前の北信越の担当者をあげてみよう。足達勇輔、吉田靖。吉田靖は河原や亜土夢を指導して国際ユースに望んだ調子乗り世代の監督だった男だ。ナショナルトレセンコーチは、ナショナルトレセンの指導はもちろん、U15からはじまる各年代の日本代表のコーチとして帯同することも多く、その中で、各年代別代表の監督として抜擢を受ける者が出てくる。U-20で旋風を起こした吉田靖氏はお馴染みだろうし、北信越から離れれば、鈴木淳も山形の監督を受ける前まではナショナルトレセンコーチとして東北地区を担当していたのだ(彼はいきなりJの抜擢を受けたことになる)。
ユースやジュニアユースなどの育成世代マニアはしっかりと市民権を得ていると思うが、これからはナショナルトレセンコーチにも注目して欲しい。その中で、将来のJリーグ監督、日本代表監督が出てくるのは間違いないし、その若手ホープの筆頭として、新潟市出身(山の下中→新潟高)の木村康彦がいるのは、これは、本当に凄いことだと思うのだ。
先日、新潟市中地区トレセンのトレーニングで、その木村氏が登場し、U-11のトレセン選手に直接指導をする機会があった。参加した1人に聞くと、「(トレーニングでコーチから)出てくるボールの質が全然違う」と子供ながらに驚嘆していたという。木村康彦の名前は覚えておいて損はない。
コメント
知ってる…ってゆうか、中学時代の同級生です。
大学(筑波)でサッカーしてたのは知ってたけど、
凄い経歴になっててびっくり。
でも、サッカーはもちろん、頭もよかったからなんか納得。
S級も取得してるし、これから注目します。
キム、がんばれよ!
コメントありがとうございます。
なんと、同級生ですか。
木村さんはやはり、中学時代もサッカー上手かったんでしょうか?
気になるところです。
新潟高校サッカー部の1年下の後輩です。サッカーは上手かったのはもちろん、人間的にも尊敬できる先輩です。J(アルビ)の監督になって欲しいです。