【なじだった?】2010シーズン前半戦総括 その3

【なじだった?】2010シーズン前半戦総括 その2

それではこのエントリーでは選手個人にスポットを当てたいと思います。
せっかく今年は採点なんかをやっちゃってるんで、それをちょいと活用します。あくまで目安ですけどね。

えーまず、神戸戦の採点が抜けてましたので、取り急ぎ点数だけつけてみました。個人的には採点ってあんまり好きじゃないんですけどw

GK 21 東口 順昭  6.0
DF 22 西 大伍   5.5
DF 3 千葉 和彦  5.5
DF 6 永田 充  6.0
DF 24 酒井 高徳  6.0
MF 14 三門 雄大  6.0
MF 32 小林 慶行  5.5
MF 10 マルシオ 6.0
MF 9 曺 永哲 6.5
FW 11 矢野 貴章 6.5
FW 8 ミシェウ  6.0
FW 30ファグネル  6.0

 
はい、これを踏まえた上で今年の採点のランキングを作ってみました。
試合数は実際の出場数じゃなくて、「採点の対象になった試合」です。
 

1.東口順昭 5.91 (11試合)
2.ファグネル 5.83 (6試合)
3.千葉和彦 5.79 (12試合)
4.本間勲  5.77 (11試合)
5.永田充  5.75 (12試合)
6.マルシオリシャルデス 5.65 (10試合)
7.三門雄大 5.64 (11試合)
8.曺永哲  5.63 (12試合)
9.大島秀夫 5.63 (8試合)
10.ミシェウ 5.61 (9試合)
11.小林慶行 5.57 (7試合)
12.酒井高徳 5.56 (9試合)
13.田中亜土夢 5.50 (1試合)
14.内田潤  5.43 (7試合)
15.矢野貴章 5.42 (12試合)
16.西大伍  5.33 (6試合)
17.黒河貴矢 5.25 (2試合)
18.中野洋司 5.17 (3試合)
19.河原和寿 4.83 (3試合)

 
とまあこんな結果になりました。
ま、出ている試合数、そして出た試合がバラバラなので、あんまり参考にならないと思いますけどね。ファグネルの2位は4連勝中の勝ってる時のクローザー役として、凄く効率的に数字を稼いだからですしw
あと貴章低すぎですよね。これは序盤戦の足元がふらついてる時の最大の被害者であるって事が大きく影響していると思います。最近の試合だけならトップクラスの得点になってますからね。

さて、前半戦のトップに君臨したのは東口。これは多分誰もが納得の結果じゃないでしょうか。
よく「現代サッカーにおいて、GKは足元も上手くなければならない」って言われますけど、実際の所、あなたはどこまでその重要性を感じていましたか?頭ではわかってるけど、実際の所は・・・って感じじゃなかったですか?正直、僕はどっちかと言うとそうでしたw

しかし彼のキックと足元の上手さは、大袈裟じゃなく新潟のサッカーを変えてしまったと思います。
まずあの強烈で正確なキック。どんな状況でも一発でカウンターを成立させてしまう彼のキックは、カウンターが武器のうちのようなチームにとっては本当に重要な要素でしょうね。個人的には強風がビュンビュン吹く中でも、走り出すヨンチョルの足元にぴったりと収まってしまったあの名古屋戦のキックがとても印象に残っています。あれは凄かった。

それと今年は彼がボール回しに自信を持って参加できていますので、ビルドアップが10人ではなく11人で出来る。これは非常に大きいと思います。
今年の新潟はDFラインからのビルドアップの質が目覚ましく上昇していますけど、これは彼と千葉の存在が本当に大きいでしょうね。

と言うわけで、今年はGKが変わっただけでカウンターもビルドアップも強化されてしまったと言う事になります。凄い。これからも期待したいですね。
 
 
上位をみると、勲、永田、千葉のトライアングルがランクイン。これは今さら何を言うまでもないですよね。このトライアングルこそ新潟の攻守の軸です。
 
 
それと今年はヨンチョルについても言及しなければならないでしょう。
ここまでチームトップの5ゴール。チームがまだ迷走していた序盤戦から、4連勝の波に乗るまでシーズンを通して、彼がドリブルをスタートするプレーが、間違いなく今年の新潟の攻守の切り替えスイッチになっています。実に素晴らしい。
「新潟の11番は戦術上の核になる日本人FW、9番は左サイドを切り裂くアタッカー」と相場は決まっていますけど、今年のヨンチョルはまさにその新潟のサイドアタッカーの系譜を受け継ぐ選手になってますね。
採点が8番目とそれほど高くないのは、貴章と同様に守備組織の不備の犠牲になった事と、途中交代になった時に3号があえてのドS採点をしたためだと思います。
 
 
改めて思うに、去年のチームは奇跡のチームだったんだと思います。
これまで作ってきたチームの基礎を維持しつつ、ペドロと貴章はそれぞれウイングをやるためだけに生まれてきたような選手だったし、ゲームメイクするボランチの不在をマルシオを真ん中に置く事で解決し、的確に隙間を埋める事に長けた松下と勲がチームが作ってしまうスペースをガンガン潰し、ジウトンの攻撃力の後ろにはカバーリングの天才である永田が君臨し、その様々な個性から生み出される攻撃力をポストプレーと言う形でチームの端々に行き渡らせる大島がトップに君臨する・・・。
本当に奇跡のバランスだったと思います。
 
今年のチームには奇跡はありません。苦悩と迷いを、努力と団結と確固たる覚悟で力へと昇華してきた無骨な集団です。這い上がってきた男たちの集団です。
そんなチームが過去最高の結果を残すために、僕たちも戦いましょう。
まずは明日のセレッソ戦。ここに勝利して過去最高の5連勝、そしてその先へ行きましょう。
 
僕たちはもうこんな位置で満足しているようなチームではないはずです。

コメント

  1. より:

    ワールドカップでGKのロングパス成功率は、センターバックと同等か僅かに上。今やフィールドプレイヤーと変わらない。川島は下から3番目。ここに日本の弱点が、そして東口のチャンスが。

  2. たゆ より:

    なんかグッときた!