サポリンSNSメンバー、小池さんの日記をご紹介。
先日の浦和戦、砂かぶりシートでご覧になった小池さん。
今回「砂かぶりシート」での観戦を選んだ理由、
そしてピッチ上の選手と同じ目線に立つことで、見えてくるもの、聞こえてくるもの、
はたまた砂かぶりシートに対するクラブへの提言まで(笑)、
盛りだくさんなのに無駄なくまとまっていて、
そして読み終えた後は私たちのビッグスワンを誇りに思える、そんなコラムです。
砂かぶりシート (2012年07月12日)
浦和戦砂かぶりシートを体験予定。
選手の言う、「スタジアムの雰囲気」を体験してみたいと思い立ち。僕らの声はどう聞こえているのか。どの程度選手の後押しになっているのか。確認したい。
砂かぶりシート(浦和戦)レポート (2012年07月17日)
初めは360度見上げるような高さの観客席に取り囲まれ、驚いた。
が5分もすると案外あっさりと慣れた。その代わりに、ピッチ内外に行き来する、人々のあれこれが見えてくる。
芝生保守員の手入れする姿、選手の練習に向け、準備する両チームのスタッフ、ジョギングなどでアップを始める4人の審判。(砂被りサポ?から何か声をかけられ、照れ笑いする、高山主審。)
そして選手が入場し練習を始める。両サポーターからは上から抑え込むような鼓舞する大歓声。隣の席の人とすら、大声で耳元で話しても、ほとんど聞こえない。これでは選手間の意思の疎通は言葉では無理である。とくに浦和サポの声量は、やはりすさまじく。あれが「地鳴りのよう」とよく形容されるものなのだろうか。
見渡せばグルリとサポーター、観客、報道関係者の顔。客席すらも表情まで意外によく識別できる。そして数万人もの彼らはほぼ皆、緑のピッチを見つめている。これから試合が始まるいつものワクワク感に加え、ピッチサイドから見渡すと、今日ここで、この試合を構成するすべての人々の表情が細かく見え、そのためか、それぞれの試合への「思い」のようなものも感じとることができた。役割や目的が微妙に違う「役者」が、それぞれのベストを尽くそうとしている姿に、素直に感動した。
そういう意味で「立体的な」視界が広がっていた。当然ながら試合は迫力があった。
まず、自分は最近、練習見学(練見)などしていないので、選手の体の大きさに久しぶりに驚いた。
そしてキショーは思ったより俊敏で、顔つきは頬がコケていた。平井は、もっとしなやかなイメージだったが思ったより上半身ががっちりしていた。など、いろいろな意外があった。場所的にも、この試合のキーでもあるサイドの攻防が目につき、速さ、激しさに圧倒された。それにしてもこの試合、菊地はすばらしかった。
体のぶつかり合う激しさ、蹴られたボールの伸びる様子。選手の汗や声。舞い上がる芝の葉。どれも素晴らしい臨場感だ。
角度的に、こちらからもパスコースやシュートコースが開けて見える瞬間もあり、そこに実際ボールが流れると、観戦者としての臨場感はたまらないものがあった。
応援の声は、両サポーターとも素晴らしかった。と言いたいが、自分の席から判断する限りではあるが、残念ながら浦和の声量が新潟サポーターの2倍は大きく出ていた。しかし・・・、新潟のチャンスになると、にわかにスタジアムが活気づき、それまで拍手しか聞こえてこなかったバックスタンドからも、はては360度から、「ウオー」とうなり声が上がり、また、ゴール裏も声量が急増し、この時には、浦和の1.2倍ほどにもなり、浦和の声援をかき消してしまうほどで、想像以上だった。
つくづく、「乗せると恐い」スタジアムであると感じた。これはたしかなことだ。この試合自体、ノーゴールだったがそれを感じさせない好ゲームということもあり、砂かぶりシートには大満足した。
ぜひおすすめである。
今回、自分は「アルビ愛への刺激」「聖地の雰囲気の確認」「高額チケ購入によるチーム支援」などが当初目的だったが、ひとりでも多くのサポの観戦をおすすめする。
この広大な空間で、自分は何のためにここにきているのか、という根本に戻らせてくれるよい機会になると思う。
そして、また、それだからこそゴール裏に戻りたくなるはずだ。@控え場所でのジュース飲み放題、選手の記念盾のプレゼントは要らないから、その分500円でも安くしてもよいと思う。
これを読んで砂かぶりシートで観戦してみたくなった方も多いのではないでしょうか?
このコラム(日記)にコメントを寄せてくださった砂かぶりシート経験者のおふたりも、
「一度座ってみる価値あり」「本当に砂かぶりおすすめ」と絶賛され、
また、この日記にたいへん共感されていました。