サポリンSNS登録ユーザーのマチ@東京さんのSNS内の日記を
是非ブログで紹介してくれないかとサポリンSNS登録ユーザーのY_S35さんより依頼がありましたので、
ご本人の了解のうえ、コラムとして掲載いたします。
アルビと共に歩むまで
私は神奈川県藤沢市に生まれ、まもなく東京都調布市に引っ越した。
それからずっと調布市に住んでいる。
間違いなく調布市が私の地元だ。
だからこそ、よく聞かれる事がある。
『なぜアルビレックスを応援しているのか』。
大切な最終戦の前だからこそ、今日は今まで触れなかった『アルビと共に歩むまで』を綴りたいと思う。
2001年、元は関東村と言う米軍基地だった場所に東京スタジアムが完成した。
史上稀にみる、2チームのホームスタジアムが飛田給に出現。
こけら落としとなった試合のチケットをたまたま小学校の抽選で手に入れた。
その倍率なんと5倍。
このプレミアムチケットに興奮したのは父だった。
元々ラモスが好きだった父は、対戦相手がヴェルディと分かると11歳だった私を連れて意気揚々とスタジアムへ向かった。
これが私のサッカー観戦との出会いだった。
私は試合内容をあまり覚えていないが、私の目に焼き付いたモノがあった。
打ち上がる花火に、赤青の人々から吹き荒れる罵声と怒号そしてヤジ。
ヴェルディに対するブーイングも試合中途切れる事がなかった。
まだ小学生だった私は本当に怖かった。
『こんなチーム絶対応援したくない!』
そう、強く思った事を覚えている。
でも今現在サッカー観戦が好きなのだから、試合自体は見ていて楽しかったのだろう。
しかし、ここで私は早くも『地元チームとの決別』と言う道を選んだ。
そこから3年間、家族全員でヴェルディの試合をスタジアムへ見に行った。
土日はテレビで放送された試合をほぼ全て見ていたので年間100試合近く見ていた時もあるのではないだろうか。
とにかく私はJリーグにどっぷりハマって行った。
しかし、ある時自分自身に疑問が生まれる。
『ヴェルディは本当に私が応援したいチームなのだろうか』。
当時のヴェルディのサッカーはパスサッカーと言いつつも、
クルクルとボール回しているうちに速攻されて失点すると言うパターンが定番だった。(当時のヴェルディが好きな皆さまごめんなさい。)
しかも応援も2つのグループがバラバラな応援をしており、統一感が他のチームに比べ極端に低かった。
何ヶ月も考えた結果、私は一つの決意をした。
『始めから地元チームを応援していないのだから、自分が応援したいと心から想ったチームを応援しよう。』
そうして観戦した03年だったが、J1で私の心を動かすチームとの出会いはなかった。
そんな中、私の目を引くチームが現れた。
『アルビレックス新潟』
たまたまテレビの生放送をやっていた2003年11月23日の試合を見て、このチームの事をもっと知りたいと思った。
運命とも言えるのだろうか。
2004年3月13日、私は新聞屋から貰ったタダ券でFC東京の開幕戦を見に行く事になった。
その対戦相手は私がスタジアムで試合を見てみたいと思っていた『アルビレックス新潟』。
当日はドキドキしながらバックスタンドで観戦した。
なんてすごいチームなのだろう。
試合を見ていて、そう思った。
サポーターの応援は全体の応援が終わっても、声援が途切れる事がなかった。
『頑張れ!頑張れ!』
アウェーのゴール裏が静まる事はなかった。
失点した時でさえサポーターは動じない。
常に熱い応援が轟いていた。
選手もサポーターの応援に答えるように必死に走り続けていた。
J1初戦のこの試合は負け試合でした。
しかし、私にとって大切なのは勝敗だけではありませんでした。
前半、相手に押されっぱなしの展開も予想していました。
悔しいですがFC東京が強いチームである事は分かっていましたし。
だからこそ、『強い相手と対戦した時このチームは90分をどうやって闘うのか、どうやって前を向くのか。』を見たかった。
後半、彼らに前を向かせたのはサポーターの一層熱い応援でした。
バックスタンドでもビリビリと感じたサポの魂を、選手が感じなかった訳がありません。
『サポーターの応援がこれほど選手の足を動かすんだ。』
サポーターの力を改めて感じました。
選手はサポーターの為に、サポーターは選手の為に、勝利へ向かってひたむきに走り続ける『アルビレックス新潟』。
Jリーグのどのチームにも負けない『一体感』と『温かさ』に包まれているこのチームを応援したい。
『私もこんな素敵なチームのサポーターになって選手を後押ししたい。』
無縁なチームの選手とサポーターに、私は心を動かされたのです。
そして私は今アルビと共に歩んでいます。
皆さまお願いします。
地元にこんな素晴らしいチームがいる事をもっと誇ってあげて下さい。
誰よりも昨日よりもこのチームを愛してあげて下さい。
どんな時でも、このチームを信じる事が出来る強いサポーターでいて下さい。
2004年3月13日、あの時のサポーターの方々のように私も最後まで選手と共に闘います。
最終戦必ず勝ちましょう。