【コラム】2010年 J1全チーム戦力分析 vol.6

2010年 J1全チーム戦力分析 vol.1
2010年 J1全チーム戦力分析 vol.2
2010年 J1全チーム戦力分析 vol.3
2010年 J1全チーム戦力分析 vol.4
2010年 J1全チーム戦力分析 vol.5
さてこのシリーズもそろそろ終盤です。行っちゃいましょう。

 
【ガンバ大阪】 監督:西野朗

主なIN
ゼ カルロス(ポルトゲーザ)
ドド(愛媛)
  
主なOUT
播戸竜二(C大阪)
家長昭博(C大阪)
寺田紳一(横浜FC)
倉田秋(千葉)
山崎雅人(広島)
松代直樹(引退)

 
ベンチの常連組を一気に放出して、ビックリするほど静かなINとなったこのオフ。家長、寺田、倉田あたりがレンタルで出るのはガンバの現世代の壮絶な壁の高さと、その交代の難しさを感じますね。
 
INの方を見ると、ドドはC契約だからまあいいとして、期待のゼ・カルロスは「ガンバが自前で発掘してきた外国人FWに当たりなし」という最近の定説の通り、早くもハズレ臭が漂ってきています。
 
とは言え、これまでのガンバのコアメンバーは今年も全員健在だし、新加入のFWが微妙でもペドロが戻ってくればFWの層は文句なし。ま、サッカーの内容は例年通りでしょう。特に書くこともないですw
それと地味に大きいのは2年目のCBの菅沼にメドが立った事ではないでしょうか。山口、中澤の後ろに彼が使えれば、高木のサイドバック起用も行けるし、DFの層はほぼ文句なしだと思います。
 
これまではACLを重視すれば、リーグ戦が立たず。またその逆、って感じでしたが今年こそ2つ狙っていくのでしょう。ベンチが一気に薄くなったのは気になりますけど。
 
 
【セレッソ大阪】 監督:レヴィ・クルピ

主なIN
アマラウ(バスコダガマ)
清武弘嗣(大分)
播戸竜二(G大阪)
高橋大輔(大分)
上本大海(大分)
松井謙弥(磐田)
茂庭照幸(F東京)
家長昭博(G大阪)
アドリアーノ(インテルナシオナル)
 
主なOUT
濱田武(徳島)
平島崇(徳島)
江添建次郎(富山)
船山祐二(鹿島)
西沢明訓(引退)
チアゴ(バスコ・ダ・ガマ)
カイオ(アトレチコ・パラナエンセ)

 
静かだったお隣のチームとは真逆の超絶補強!!今年一番派手な補強をしたチームはここでしょう。なんかチームカラーらしくていいと思いますw
 
このチームのポイントは、J1をほとんど知らない選手ばかりであるという事だと思うんですけど、特に経験がモノを言うDFには上本と茂庭を補強。他にも補強選手はほとんどがJ1を知っている選手だというのはまず大きいでしょうね。
 
今年もシステムは3-4-2-1だと思いますが、3バックに慣れた大分の選手を大量に補強したってのも実は結構大きいんじゃないでしょうか。特にこのシステムで極めて重要なウイングバックに高橋を補強できたのは大きいはず。家長は左も、2シャドーの位置もできるし、清武は中盤の真中ならどこでもOK。中々いい補強だと思います。
 
問題は外国人。まずこのチームの最大の強みである2シャドーの乾と香川を自由にプレーすることを、その献身的かつ的確なプレーで可能にしていたカイオが退団。去年は怪我で欠場も多く、そこを小松が埋めていた事を考えれば大きな問題がないように見えますが、ここに入るであろう新外国人のアドリアーノがその役割をどこまでできるか。
あ、アドリアーノって言ってもカルテットマジコの一人のあの有名な人じゃないですよ。念のためww
 
また、このチームの守備の大きなカギを握るのはボランチだと思いますが、J2ではもはや規格外だったマルティネスは良いとして、相方のアマラウがどこまでやれるか。羽田や黒木、藤本では正直J1のボランチとしては心許ない中、彼のプレーは大きなカギを握っていると思います。
 
やっぱりこのチームがJ1に生き残るには、一にも二にも守備でしょう。守備の補強はまずまず。その補強された選手がどこまで力を発揮できるかですね。
 
そういえば、新潟は何気にこのチームも相性良くないですよね。今年こそ払拭しましょう。